2018-01-01から1年間の記事一覧
義妹と畳は新しい方がいいよね 第2×話「おまえも一人」 (by 杉村風太) ***二人の女を相手にどうするの、何を考えてるの*** 「充希ちゃん。妹になったのはあなたの方が先だけど、好きになったのは私の方が先」 ええ? 瑞希さんが俺を好きになったのは…
誰も見ていないこのブログで練習してから、カクヨムとなろうに投稿してみたのですが。 昨日、なんか、このブログのアクセスが伸びてる。どうしたんでしょう? 伸びてるも何も自分以外誰もアクセスしてなかったのに。
兄(お義兄ちゃん) 主人公。公立校に通う18歳の高校生。幼い頃、母を亡くし、父が再婚した。「法律的には問題ない、認められない」が口癖。何でもマンガのシーンでたとえようとするのがちょっとうざい。誰にすり込まれたのか、アメリカ人の家庭生活に強い偏…
充希は瑞希さんをコピーするのはやめたようだ。かといって元の山猿に戻るわけでもなく、なんかどんどん変な方向に行ってる。赤ちゃん返りの中学生版とでもいうか。やたら、甘えるような態度を取りだした。 ***あいつに何か言われてそれきりそのまま***…
最後にもうひとつ。これを書き始めて、すぐに頭の中で、鈴木康博さんの「おまえも一人」が鳴り響くようになりました。いっそのこと、主人公の義母を鈴木さんのファンにしてしまおうかと。 主人公や義母の目を通して、オフコース論にもなったらいいかな、と。…
「なあ、充希。おまえ、無理に瑞希さんになろうとするなよ」 おれは充希を連れ出し、切り出した。 「無理なんかしてないもん」 「マジな顔で大きなうそをつくな」 おまえが脱いだ靴をそろえてるって、絶対無理があるだろう。玄関に突っ込みそうな勢いで帰っ…
もしかして、誰かの漫画と似ていると思った方もいるでしょうか。実は、あるセクシー漫画家さんの作風に寄せているのです。自分ではふだん使わない言葉を使ったり。 たまたま読んだその作者さんの作品が義妹ものでした。大人向けの女性漫画でもいいくらい絵は…
家の中で野犬に襲われたケガが親ばれした。雨やなんだかんだで中止になっていた水泳の授業が久しぶりにあった。おれは用意してあった診断書を提出し、見学を申し出た。で、担任から家に電話があった。 「いったいどうしたの」 「階段で転んだら打ちどころが…
いやね、まったくキスのタイミングがわからないんですよ。最初の時、どうやったかも全然思い出せない。2回目はおれからじゃないし。 あれからも、毎日、「彼女」の瑞希さんと登校している。いっしょに帰ることもある。 週末には、ついに2人だけで出かけたん…
ファーストステージは何とかクリアしたが、これからどうやってつきあいを続けるかが難問だ。家でいちゃつくなんて問題外。学校もだめだ。デートするにしても、野獣のテリトリーの外に時間をずらしてばらばらに出て、現地集合だ。それでもかぎつけるだろうな…
「夢で私に何かしてたんですか」 母親譲りの天然にもほどがある。そんなまっすぐな曇りのない目で、そんなことを聞かないで。うそはつきたくないし、ノーコメントは認めたのと同じだし。 「ごめんなさい。その追求は勘弁してください」 「どんなことをしてい…
「なによ、お兄ちゃんなんて。あたしの胸を触りながら、あそこを大きくしてたくせに」 「おまえ、年頃の女子がなんちゅうことを言うんだ」 ついに、瑞希さんの前で口論が始まった。このわずか数時間でおれと瑞希さんの距離がまた少し縮まったことを、充希が…
そんなわけあるかあー。どう見ても歯形だろおー。という女医の心のツッコミが聞こえる。 放課後、おれは親にばれないように持ち出した保険証をもって、学校近くの外科医院を受診した。 「ひどい内出血ですね。いったい、どうしたんですか」 「ベッドから落ち…
絶対誤解されてるよな。二股がけのロリコン野郎という最悪の冤罪だけはなんとかしないと。瑞希さんとの登校時間。息が詰まりそうだ。 「あの、」 おれがなんと切り出したらいいか困っていると、氷の女王の表情がゆるんだ。 「説明しなくていいですよ。全部、…
例えば、少年マガジンで連載しているマンガ「ドメスティックな彼女」は義姉妹萌えモノではありません。もともと片思いのあこがれだった女性や、体の関係があった女性と、後に義姉妹となって同居し始めるからです。展開や人間関係を面白くするために義姉妹設…
「どうしてお姉ちゃんにキスしたの」 その質問はおかしい。 「そんなの自由だろう」 この返しもおかしい。 「ずるい。あたしだって義妹なのに。何が違うっていうのよ」 「いや、全然違うだろう」 寝ぼけていたら間違えるぐらいには似てなくもないが。 「あた…
「毎朝いっしょに登校して仲いいな」 さっきのことで頭がいっぱいなのに日課のように啓太が寄ってきた。うっとおしい。 「時間が同じだから何となくそうなっただけだ」 興味なさげなポーズで、さっきから続いている動揺を隠した。 「やっぱり、妹と畳は新し…
一緒に帰ったのは初日だけだが、瑞樹さんと2人での登校は何となく習慣になっている。同じ家から同じ教室に通うのだから別々に行く方が不自然かもしれないが。 「昨日はごめん」 「そんなに似てました?」 「全然似てないですよ。ぼーっと考え事しながら帰っ…
9月になっても30度を超える日々が続いていた。午後の一番たるい時間、担任の日本史の授業。なぜか今ごろ、平安時代の話をしていた。 「この時代、異母きょうだいの結婚は普通で、よくあった。だが、この時代でも同母きょうだいの結婚はない。この違いがわか…
教室に入ると、親友の啓太がうれしそうな笑顔を浮かべ、帰還兵を待ちかねた家族のように寄ってきた。 「今日、かわいい子連れてたな。あれ、転校生か。どうゆう関係だ?」 こいつは、用もないのに朝早くから来て、登校してくる生徒を見張っているのだろうか…
♪♪♪♪花なんて大人に似合いはしない♪♪♪♪ 今朝も食卓のBGMはオフコースの小田さんじゃない方だ。今日は瑞希さんにとって転校初日となる始業式。義母にお供を頼まれた。「早めに出なきゃだめけど、初めてだからいっしょに行ってあげてね」などとあの美しい笑顔…
新しい妹にキスしているところを古い妹に見られた。 ――――――――――――― 夏休みが終わる少し前、我が家に新しい妹がやってきた。妹といっても3カ月違いなので、新学期からは同級生だ。名前は瑞希(みずき)さん。古い妹、なんて言ったら怒るだろうが、前からいる…